- フォニックスとは?意味がない?
- フォニックスはいつから学ぶべき?
本記事では、フォニックスについて深掘りしています。
おうち英語に力を入れる家庭では一度は聞いたことがあるであろう「フォニックス」。
フォニックスとは一言で言うと、英語の発音ルールのことです。
本記事では、「フォニックスは意味ない」と言われる理由をまとめた上でフォニックスのメリットも明示しています。
この記事を読んで分かること
- フォニックス学習のメリット・デメリット
- フォニックス各パートの概要と教材
- フォニックス学習を始める年齢以外の目安
アメリカで2人の娘を育てている私が、アメリカ現地校のフォニックス学習を参考に1つの記事にまとめてみました。

これさえ読めばフォニックスについて完璧に分かる!
- おうち英語に興味がある・実践中
- フォニックスの情報収集をしている
フォニックスとは|学ぶメリット
フォニックスとは、英語の文字と音のルールのことです。
例えば、catという単語を「文字」で分解すると以下のようになります。
- 「C /シィ」
- 「A /エィ」
- 「T /ティ」
しかし、シィ/エィ/ティとアルファベット読みだけを知っていても、この単語の本来の読み方「キャット」には辿り着きませんよね。
そこで必要になってくるのが、文字を音に変える知識。
catを「音」で分解してみると、以下のようになります。
- 「C/ク」
- 「A /エア」
- 「T /トゥ」
これを素早く読むと、「クエアトゥ」(キャット)と発音されるという仕組みです。



かなり無理矢理日本語で表記しています。
ご容赦ください
つまり、英語の文字の並びを見て発音の仕方が分かるように訓練するのがフォニックスの勉強です。
フォニックスを学ぶとこんなメリットがあります。
- 読み書きの基礎が身に付く
- 知らない単語も読めるようになる
- 発音が安定して発話に自信が持てる
フォニックスは英語を自力で読む力と発音力の土台となります。
これこそ、フォニックス学習の目標でありメリットです。
フォニックスが意味ないと言われる理由は?|デメリットも紹介
フォニックが意味ないと言われる理由(デメリット)を以下にまとめてみました。
1つずつ解説します。
フォニックスは意味ない?デメリット①フォニックスだけでは話せるようにならないから
フォニックスが分かる=英語を話せる ではない
フォニックスルールだけを身につけても、英語を話せるようになるわけではありません。
会話に必要な表現力や語彙力は、別で学習をする必要があります。
しかし、話す・聞く・書くの基礎である「文字と音の橋渡し」はフォニックス学習でこそ育まれます。
フォニックスだけで話せるようにはなりませんが、ペラペラ話すための確かな土台がフォニックスで作れるのです。
ちなみに、外国の友人から「日本人はフォニックスを学ばないでどうやって英語を読んでいるの?」と本気で驚かれたことがあります。



そう。私たち世代は英単語=覚えるでしたよね
覚える作業は地道で、発音が合っているか自信がないこともほとんど。
一生懸命覚えるから定着はしやすく忘れにくいけれど、その努力は大変で、さらに初見の単語は読めないというのが最大のデメリットでした。
このように私たちが努力で覚えていた英単語ですが、子供はフォニックスを知っていれば知らない単語でも予測して発音ができるようになるのです。
自分の知識から推測できるので、「覚える」というよりは「解読」。
効率的に正しい読み方を習得できます。
また、音から文字の綴りを予測することもできるようになります。
会話などの意味のある文の音声を聞きながら学ぶことで、単語を「音・文字・意味」とセットで記憶することができます。
つまり、フォニックスを習得すると音と文字の関係が理解できるため、単語を読み取る力や語彙習得のスピードが高まるのです。
その結果、英語理解の土台が強くなって英語力全体の向上へとつながる効果があります。
フォニックスは意味ない?デメリット②フォニックスルールでは読めない単語が多数あるから
すべての英単語がフォニックスルールで読めるわけではない
実は、英単語にはフォニックスルールに当てはまらないものが数多くあります。
数十万ある英単語のうち、日常でよく使う英単語は数千〜1万語。
そのうち、15〜30%はフォニックスのルールに当てはまらないと言われています。
小学校レベルの読み書きで必要な単語になると2,000〜6,000語。
このうち、フォニックスルールに従わない単語は20〜30%程度です。
つまり、小学生はフォニックスルールに当てはまらない400〜1,800語は結局暗記をする必要があるのです。



結構多く感じるね。
「意味ない」と言われる理由もわかる…
ただ、「フォニックスルールで読めない小学校レベルの単語」とはこのようなレベルです。
a / all / are / as / at / be / been / by / do / does / done / friend / from / give / going / have / he / here / I / into / is / like / little / love / of / one / only / said / see / she / so / some / than / that / the / their / there / they / this / to / two / was / we / were / what / when / where / who / why / you
どうでしょうか。
本や日常会話で自然に出てくる単語たちですよね。
逆に言えば、残りの7〜8割の単語はフォニックスルールに則っているのです。
ルールを覚えた方がかなり効率的なことが分かります。
このように、フォニックスルールに当てはまらない単語も多く含んだ小学生に必須の単語たちのことをサイトワーズと呼んだりします。
これらもまた現地の学校で取り組むものです。
フォニックスルールを学んだだけだと読めない単語がポロポロ出てきてしまうので、サイトワーズもしっかり学習しましょう。
我が家もこんなことありました
英語の音を十分に聞いておくと、知っている表現を文字で見たときに理解しやすくなります。
フォニックスは音と文字の関係を学ぶため、その結びつきを助けます。
フォニックスは意味ない?デメリット③英語の音が十分にない日本人には意味がないから
英語を聞き慣れていない日本人がフォニックスが学ぶのは意味がない
英語の音を十分に聞いていない日本人がいきなりフォニックスの勉強をするのは意味がない、と言う意見はその通りです。
なぜなら、フォニックスは「文字と音を結びつける学習法」なので、音を知らない子がいきなりルールだけ学んでも意味がないからです。



ルールはわかるけど耳がその音を知らないんじゃ、正しく読めないよね
つまり、英語の導入としてフォニックスをいきなり勉強するのはおすすめしないということ。
まず音を聞き、耳が慣れた頃にフォニックスを導入するのが一番効率的です。
音に慣れてからフォニックスを学ぶと、読む・書く・聞く・話すのスムーズさが段違いとなります。
そのため、おうち英語を始めたい多くのママたちが抱くこんな疑問。
おうち英語に興味があるけど、何からしたらいいか分からない…
そんな場合には、とりあえず「聞き流し」をさせましょう。
今後どのように英語学習を進めるにしても、確かな土台となってくれますよ。
おすすめの聞き流し
| タイトル | おすすめ年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| スーパーシンプルソングス (YouTube) | 2〜6歳 | 歌で楽しく 自然に |
| ペッパピッグ (YouTube) | 2~6歳 | 日常会話から 自然に |
| ベビーイングリッシュラボ (絵本とCD) | 0〜2歳 | 動画の刺激を まだ避けたい人に |
| DWE (ディズニー英語システム) | 0歳〜 | 日本での幼児英語学習の トップ |
フォニックスは意味ない?デメリット④ルールがたくさんあって覚えるのが大変だから
ルールがありすぎて学習が大変
フォニックスのルールは複雑で、覚えることがたくさんあります。
そのため、こんな声が聞こえることも。
そんな労力をかけるくらいなら、よく使う単語だけ丸暗記したほうが早いよ
ただ、フォニックスの本当の価値は「全てを丸暗記する必要がなくなること」です。
たとえば、丸暗記ならこれらを覚えて終わりです。
- cat
- hat
- bat
しかしフォニックスを知っていれば、これらの派生した英単語も推測して読むことができます。
- catch
- catcher
- battle
- batting
それに、フォニックスはそもそも英語を母語としている子供たちも必ず学ぶものです。
覚えるのが大変だからという理由でフォニックス学習を敬遠してしまうのは少しもったいないでしょう。
確かにフォニックスは覚えることが多いです。
しかし、単語を1つずつ丸暗記するよりも音と文字のルールを理解することで多くの単語を自分で読めるようになります。
少しずつ身につけていくことで、英語の理解を大きく助けてくれる学習方法です。
本記事でもパターンを12個に分けて解説しているので、参考にしてくださいね。
フォニックスは意味ない?デメリット⑤|DWE(ディズニー英語システム)がフォニックスを教えていないから
大手英語教材で教えていないから意味がないはずだ
ディズニー英語システム(DWE)は、日本で最大手と言ってもいい幼児の英語学習ツールです。
そして実はDWEは、フォニックスを教材を取り入れていないと言う立場をとっています。
理由は以下の通り。
- 音→意味の順番で学ばせたいから
- 幼児に学ばせるには抽象的すぎるから
- メインユーザーが取り入れるには早すぎるから
フォニックスは「読む技術」であって、「話す技術」ではありません。
DWEは「話す」ことに重きを置いて英語を使える状態にするためのシステムなので、まずは歌や会話での英語の大量インプットを重要視しているのです。
更に、フォニックスは言語を分析する能力(メタ認知)が必要なので、DWEユーザーの中心である3〜4歳で取り入れるのは少し早めと言えます。
このような理由でDWEがフォニックスを取り入れていないので、フォニックスは日本人には不要だとの根拠にする声もあります。
しかし、実はDWEはフォニックス学習を否定しているわけではありません。
むしろ、レターサウンズだったりライミングだったり、軽いフォニックス要素は教材に取り入れられているのです。※1



仕組みを教えているわけではないけれど、自然に触れられるように出来ているよ
また、DWEの最終ゴールである卒業には「読む」力も必要になってくるので、フォニックスを別で学習することは理にかなっています。
実際に、DWEユーザーが別でフォニックスを学んでいるというケースは多いです。
DWEだけだと「話せるようになったけど読めない」と言う悩みも聞くくらいなので、フォニックスは英語能力の底上げに本当に役立つんですよ。
※1:レターサウンズとは、アルファベットの「名前(エィ/ビィ/スィ)」ではなく「音(エア/ブ/ク)」のこと。
ライミングとは最後の音が同じ単語のこと。(例:cat, bat, hat はat の音が同じライミング)
フォニックスは何種類あるの?学習ロードマップ
フォニックスは積み上げ型のスキル。
以下のように、まずは簡単なパートから少しずつ進めていくことをおすすめします。
この順番は、娘たちの通っているアメリカの現地校のスタイルを参考にしています。
フォニックス学習ロードマップ 1|英語の音をたくさん浴びる
フォニックス学習の始まりは「英語の音をたくさん浴びること」です。
英語の音をたくさん聞くと何故フォニックス学習に役立つのでしょうか。
分かりやすいように日本の子供たちを例に説明します。
たとえば、日本人の子供はよくテレビやYoutubeなどで音声とテロップを同時に見ますよね。



「またらいしゅう」と言う音声を聞きながら「また来週」と言うテロップを見たり
これを何回も繰り返していると、音と文字が自然に結びつき、「来週」と「らいしゅう」が頭の中で繋がります。
つまり、音→文字の思考回路が頭の中で作られていくと言うこと。
これはフォニックスの仕組みと非常に似ています。
英語圏の子どもたちは幼い頃から絵本やテレビで音と文字の関係に自然に触れているため、フォニックスで読み方を少し学ぶだけで多くの単語がすぐに読めるようになるのです。
日本人も、まず英語の音にたくさん触れて土台を作ってからフォニックスで文字と音の対応を学ぶと、より効果的に読めるようになりますよ。
更に効果的にしたいなら、文字を読みながら音を聞くのがかなりおすすめ。
たとえば、絵本を一緒に見ながら英語の音声を聞く、というのは幼児期には最強の教材となります。
この時、音声をききながら文字を一緒に指でなぞったりすると更に効果的ですよ。
このパートでおすすめの教材
- Baby English Labo
→絵本と音声の教材サブスク - DWE(ディズニー英語システム)
→たっぷり英語の音漬けに - ミライコイングリッシュ
→フォニックス導入教材として◎ - Youtube動画など
→Super Simple Songs, Peppa Pig など
フォニックス学習ロードマップ 2|アルファベットの音(レターサウンド)を覚える
英語の音をたっぷり聞くのと並行して、アルファベットの音をまず覚えましょう。
アルファベット音、つまりレターサウンドはフォニックスの基本中の基本です。



エィビィシー読みではなく、「エア/ブッ/ク」読みのことだよ
これらの音を先に覚えるだけで、読める単語が格段に増えます。
日本人で言うと、レターサウンドを覚えた状態はひらがなを覚えた状態と非常に似ています。
例えばこれ。
- 試行錯誤(しこうさくご)
- 一朝一夕(いっちょういっせき)
ひらがなで書いてあれば、漢字や意味を知らなくても子供も発音できますよね。
フォニックスも同じです。
レターサウンドを知っていれば、意味を知らない単語でも発音ができるのです。
厳密に言えば完全に同じ感覚とは言えないですが、かなり近いイメージかと思います。
このように、レターサウンドを覚えると英単語に振り仮名がついたような感覚で読めるんですよ。
動画や専用の教材で文字の持つ音を繰り返し聞き、真似して習得するのが一般的です。
この時期におすすめの教材
- ミライコイングリッシュ
→フォニックスのルールを音と映像でわかりやすく学べる - Youtubeなど
フォニックス学習ロードマップ 3|CVCを学ぶ
CVCとは、C(Consonant)V(Vowel)C(Consonant)、つまり【子音・母音・子音】で作られた3文字の単語のことを指します。



cat, dog, sun などがCVCワードだよ
CVCを学ぶ目的は以下の3つです。
- 文字の音をつなぐ練習
- フォニックスの基本ルールを体感
- 音と意味の結びつきの土台作り
レターサウンドを正しく発音できるようになっても、単語を読むためには音をつなげる力が必要です。
CVCワードを学習すれば、子音と母音の組み合わせで音がどう変わるかを体感できます。
CVCワードは短く簡単なワードが多いので、文字を音にして意味を連想する練習もできます。
きっちり学んで、文字→音→意味の思考回路の土台を育みましょう。
CVCワードの学習方法ですが、フラッシュカードやライミングゲームなどが楽しくできておすすめ。
おもちゃやゲームなどで楽しく体得していきましょう。
この時期におすすめの教材
フォニックス学習ロードマップ 4|マジックE(CVCe)
英語の母音には2つの種類があります。
- 短母音(short vowel)
- 長母音(long vowel)
無理矢理な日本語読みにしてみると、このようになります。
| 母音 | a | e | i | o | u |
|---|---|---|---|---|---|
| 短母音 | エア | エ | ィ | オア | ア |
| 長母音 | エイ | イー | アイ | オゥ | ユー |
CVCワードで短母音を理解したら、母音には2つの読み方があることを教えてあげます。



短い音と伸びる音があるんだよ、と教えてあげましょう
ここで役立つのが「マジックE」という概念。
例えば、capと言うCVCワードの最後にeを付け足してみます。
cap→cape
単語の最後にeをつけるとどのような発音になるかというと、このような変化が起こります。
- cap:キャップ
→(ク/エア(短母音)/プ) - cape:ケイプ
→(ク/エイ(長母音)/プ)
最後にEをつけると、前にある母音は短母音ではなく長母音の音に変化するのです。
音を変えてしまうまるで魔法みたいなこの法則は、英語圏では「マジックE」と呼ばれています。
マジックEワードたちは、短母音と長母音の違いを子供に伝えるのにすごくいい例です。
- kit(キット)
→kite(カイト) - hop(ホップ)
→hope(ホープ) - tub(タブ)
→tube(チューブ)
ルールがかなりシンプルですし、マジックという名前から子供も覚えやすく興味を持ってくれますよ。
ちなみに「サイレントE」と呼ばれることもありますが、子供ウケは「マジック」呼びかと。
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フォニックス学習ロードマップ 5|母音ペアCVVC
マジックE以外にも、長母音にはいろいろなパターンがあります。



マジックEで長母音の存在を認識したら、一気に違う変化パターンも覚えていこう
ここでは母音が2つ連なる音を学習します。
読みやすさ・規則性・出現頻度を照らし合わせると、子供は以下のような順番で覚えるのがいいでしょう。
| 母音ペア | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| ai/ay | エィ | rain/train/play/day |
| ee/ea | イー | see/tree/eat/ |
| oa/ow | オゥ | boat/coat/snow/ |
これらは比較的日本語の音と近く似ているので、子供も発音がしやすいです。
ルールも単純、そして使われている単語が多いので効率的に読める単語を積み上げることができます。
長母音は、絵本の中で出会ってどんどん練習していくのが一般的ですよ。
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フォニックス学習ロードマップ 6|ダイグラフ
ダイグラフとは、2つの子音がくっついて1つの新しい音を作るものです。
例えばこのような文字をダイグラフと呼びます。
- sh
- ch
- th
- ph
- wh



shipという単語があったら、s/h/i/p と4つに区切るのではなくsh/i/p と3つに区切ります
なぜダイグラフという概念が生まれたかというと、アルファベット26音では英語の音が足りなかったからです。
だから、文字を組み合わせて新しい音を作ったのです。
これは日本語の拗音と概念が似ています。
- きゃ
- きゅ
- きょ
どちらも、文字は2つだけど音としては1つになっています。
ダイグラフでは、2つの文字を1つの塊としてみる力を養います。
最初はどうしてもshをsとhに分けてレターサウンドで読んでしまう子が多いです。
本やフォニックスカードなどで、たくさんパターンを練習して文字を1つずつではなく音の塊として捉えられるようになりましょう。
ワークやプリント学習も効果的です。
この時期におすすめの教材
フォニックス学習ロードマップ 7|ブレンド
ブレンドとは、2つの子音が並んでいる文字のことです。
単語の先頭にくるBeginning blends や、単語の最後にくる Ending blendsなどの種類があります。
| Beginning blends | Ending blends |
|---|---|
| bl/cl/fl/gl/pl/sl/br/cr/dr/fr/gr/pr/tr | nd/nt/mp/lk/st |
| blue/clue/flag/glue/please/sleigh/brick/ | hand/tent/jump/milk/best |
2つの音が並んでいるのでダイグラフと混同しがちですが、両者の違いは明確です。
- ダイグラフ
→2つの子音に1つの音 - ブレンド
→2つの子音に2つの音
2つの文字に2つの音があるのは当たり前のように思えてしまうかもしれません。



実は、ここが日本人がブレンドを苦手としてかつ勉強をしっかりする理由なのです。
なぜなら、日本語は子音が絶対に連続しない言語だから。
例えばstopという単語。
st/o/p、つまり、(st/オ/p)と母音が一つのはずですが、日本語で読むと(su/to/pu)と子音一つに母音が入ってしまうのです。
子音と母音がセットになって初めて1つの発音になる仕組みの日本語話者にとって、子音が2つ連続する音を発するのはとても難しいことなんです。
そんな難しいブレンドの音ですが、しっかり学ぶとこんな効果があります。
- 音を分解して聞ける
- 子音を続けて発音できる
わかりやすくハッキリ言うと、ブレンド音が綺麗だとかなりネイティブ発音に近づきます。
このように音をくっつけて読む力は、読み・発音・スペリングの強化にも効果的ですよ。
簡単そうに見えて日本人には難しいパートなので、しっかり音を聞いて自分で発音して、自分のものにしてくださいね。
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フォニックス学習ロードマップ 8|ソフトC/Gルール
ソフトC・Gとは、同じ文字でも後ろにくる文字によって音が変わるというルールです。



同じ文字なのに音が変わる現象はマジックEで学んだと思うので、その応用だと思ってください
CとGは本来それぞれ「ク」と「グ」と読みますが、後ろにe/i/yが来る時にはそれぞれ「ス」と「ジ」に変化します。
- cat
→通常のレターサウンド(キャット) - city
→後ろにiが来ているので「ス」に変化(シティ) - god
→通常のレターサウンド(ゴッド) - gym
→後ろにyが来ているので「ジ」に変化(ジム)
日本ではCといえば「ク」の発音と覚えることが多いので混乱してしまうことがありますよね。
後ろにくる文字によって音が変わるルールがあることを学びましょう。
そしてこれは少し上級者向けですが、実はこの発音ルールを守るために単語のスペリングが変わったりもします。
たとえば、panicという単語を過去形にする時。
そのままedをつけるとpanicedとなりますが、後ろにeが来てしまっているので「ク」ではなく「ス」と読まなければいけません。
つまり、「パニックド」とは読めません。
ネイティブなら「ペイナイスド」と読んでしまう人が多いでしょう。
この間違いを防ぎつつ発音ルールを守るため、英語ではスペリングを変えます。
発音ルールを守って正しく読むためには、「panicked」とkを付け足すのです。
同じパターンで言うと、このような単語があります。
| 語尾がCで終わる単語を ed/ingの形にするときにkを足す |
| traffic→trafficked→trafficking picnic→picnicked→picnicking |
| 語尾がGで終わる単語を ed/ingの形にする時にgを足す |
| hug→hugged→hugging jog→jogged→jogging |
英語のスペルは形によって変わることがよくありますが、その裏にはこのようなルールがあるのです。
英語には発音を優先した結果スペリングが変わることがあると言うことも、ここのパートでさらっと触れても良いかもしれません。
このソフトCGルールは、ワーク学習などで学ぶのが一般的です。
この時期におすすめに学習教材
▼アメリカ定番フォニックスワーク。他にも色々な単元をカバーしているのでおすすめ
フォニックス学習ロードマップ 9|BOSSY R
BOSSY Rとは、母音の後ろにrが来ると母音の音が変わるルールです。



Rが母音の音を支配すると言うことで、偉そうなR(BOSSY R)と呼ぶよ
たとえば、catの母音はaで「エア」と発音します。
しかし、aの後ろにrが来ると、cartのaは「エア」じゃなくて「アー」と発音しなくてはいけません。
BOSSY Rの代表的な例は以下の通りです。
| BOSSY R | 無理矢理な 日本語 | 単語例 |
|---|---|---|
| ar | アー | car, star |
| or | オー | corn, fork |
| er | アー | her, sister |
| ir | アー | bird, girl |
| ur | アー | turn, nurse |
日本人に難しいポイントは、発音です。
無理矢理の日本語にすると、ほぼ全部が「アー」の表記になる=とても似ている発音なのです。
元々日本人はRの音に弱いです。
とにかく「母音の後ろにrが来るとアーっぽくなる」と教えてあげましょう。
フラッシュカードや本を使って覚えていきましょう。
この時期におすすめの教材
フォニックス学習ロードマップ 10|二重母音
二重母音とは、2つの母音が1つの音として動くルールです。
1つの音とは言いますが、2段階に動くイメージを持ってください。
実際に単語を発音してもらうとわかると思いますが、音が変化して1つの滑らかな音になっていますよね。
| 長母音 | 単語例 | 音の変化 |
|---|---|---|
| oi/oy | coin/boy | オーイ |
| ou/ow | house/cow | アーウ |
| au/aw | author/saw | オーオ |
| ea | bear/tear | エーア |
学習方法ですが、まずは音をたくさん聞きましょう。
日本人には馴染みのない「音が動く」発音なので、少し習得に時間がかかるかもしれません。
音に慣れたら、デコーダブルブックで本を読んだりワークなどで分類パターンを学んでいきましょう。
口の形をしっかり動かすことを意識させる教材がピッタリです。
この時期にぴったりな教材
フォニックス学習ロードマップ 11|特殊なダイグラフ
ダイグラフは2つの文字で1つの音を発音するルールですが、フォニックス学習に慣れてきたら「特殊な」ダイグラフに挑戦してみましょう。
特殊なダイグラフとは、文字通りには読めない・知っていないと読めない上級者向けの発音です。
例えばこんなもの
- kn
→kを発音しない(know, knight) - wr
→wを発音しない(wright, wreath) - ph
→fの発音になる(phonics, phone)



一般的なダイグラフとは難易度が違うので一緒に扱うと混乱しがち。そのため、分けて学習したほうがいいでしょう
アルファベットの文字を分解したりくっつけたり出来るようなおもちゃを使って発音を練習するのも良いですし、本の中で出会って読んでいくと覚えやすくて◎。
この時期におすすめの学習教材
フォニックス学習ロードマップ 11|トリグラフ
トリグラフとは、3つの文字で1つの音になる発音のことです。



1文字ずつ読んでもその音にならないので少し難しい
代表的なトリグラフには以下のようなものがあります。
| トリグラフ | 無理矢理な日本語 | 単語例 |
|---|---|---|
| tch | チ | watch, catch |
| dge | ジ | bridge, edge |
| igh | アイ | night, light |
3つの文字をまとめて1つの音として発音する感覚が日本語にないので、どこで音を切り分けていいか難しいかもしれません。
しかしトリグラフを学べば読める単語が格段に増えるので、発音力向上と自信のためにもしっかり押さえておくべきポイントです。
パターンが少なく例外ルールが多いですが、未知の単語でもすらすら読めるようになるために頑張り所です。
ワークでパターンを学び、絵本を通して知識を使えるようにするのが良いでしょう。
この時期におすすめの学習教材
フォニックスは何歳から始められる?
フォニックス学習を始める一般的な年齢は4〜6歳だと言われています。
参考程度に、アメリカの子供達が学校で学ぶ年齢と内容を以下にまとめてみました。
| 年齢 | 内容(目安) |
|---|---|
| 3〜4歳 (preschool) | 音遊び・韻踏み遊び |
| 4〜5歳 (preK) | レターサウンド |
| 5〜6歳 (Kindergarten) | レターサウンド・CVC・ブレンド・ダイグラフ |
| 6〜7歳 (1st Grade) | 長母音・マジックE・BOSSY R・二重母音 |
| 7〜8歳 (2nd Grade) | ソフトCG・特殊なダイグラフ・トリグラフ・2音節 |
しかし、日本の子供はそれぞれの「英語を聞いてきた期間」によってスタートするべき時期が変わってきます。



3〜4歳までに動画や読み聞かせや教材などで英語の音をたくさん聞いてきた子は、この表を目安に取り入れていいでしょう
音がまだ弱いと感じるなら、まずは音を聞くということに時間を費やした方がいいです。
フォニックスは英語圏の子供でも最低3年はかけてみっちり学ぶもの。
外国人の私たちが1年やそこらで習得できるものではないので、焦らずゆっくり学んでいきましょう。
今から少し近道させるとしたら、英語の音を聞くときには文字を見ながらを意識すること。
音と文字を同時に学習することで、子供の脳内で早くリンクしやすくなりますよ。
具体的に、以下のようなことができていれば本格的なフォニックス学習(CVC)を初めていいのかな、と思います。
本格的な学習を始める目安
- アルファベットを知っている
→A~Zの文字がわかる
→大文字と小文字の区別がついている - 英語の音が発音できる
→レターサウンドが分かる
→短母音が分かる
→歌や絵本の韻・リズムを楽しめる - 興味・集中力がある
→5〜10分は座っていられる - 簡単な単語を知っている
→cat, dog, sun などを知っている - 音と文字の対応に興味がある
→自分で絵本などを読もうとしている
このように、フォニックス学習のスタート時期は年齢で決めるのではなく、子供の音と文字への興味を一番大事にしてあげたらいいかもしれませんね。
- 4歳でも準備ができていればCVCワードをスタートさせよう
- 6歳でも音に慣れていなければたくさん音を聞こう
まとめ|フォニックスは意味ない?→英語習得のために必要な1つの学習
フォニックスとは、英語の読みと発音の力を向上させる英語学習の1つの要素です。
よく言われるフォニックス学習のメリット・デメリットは以下の通り。
- 英語の読み書きの基礎ができる
- 発音が良くなる
- 知らない単語も読めるようになる
- 話せるようになるための学習ではない
- フォニックスルールが適用されない単語も多い
- 覚えるものが多くて大変
フォニックスだけで英語を喋れるようになる訳ではありません。
しかし、フォニックスは英語の読み書きをする上で必須、つまり英語でコミュニケーションを取る上で必須の要素と言えます。
フォニックスを自宅でおうち英語学習できるステップは以下の通り。
おうち英語の参考にしてくださいね。
\アメリカ式のフォニックス学習順序/
そして何度も言いますが、フォニックスを学ぶためには正しいネイティブ音声は必須です。
Youtubeなど無料の媒体でも良いですが、有料教材には有料の良さがあるので検討してみてくださいね。
- 子供の年齢が2歳〜6歳
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